2002年07月11日

◆今日の一品◆
H製 扇風機
今日はロケットタウンから「ピンクのきらきら」、ピッケルタウンからは「ニワトリ」が新アイテムで登場しましたが、ご紹介するのはほのぼのタウンの「扇風機」です。この前出た蓄音機に通じる渋さがありますね。朝イチからものすごい勢いで、この扇風機を探す人々がいました。この扇風機、ちょっと暗い色のほのぼのタウンのお部屋では、ほとんど目立たなくなってしまうので、置く場所に工夫が必要です。
商品化された最初の電動扇風機は1882年にクロッカー・アンド・カーチス発動機会社 (アメリカ)が開発したもので、同社は翌年量産を開始しました。当時は2枚羽根の卓上扇風機だったそうです。最初の左右首振り扇風機は1908年にこちらもアメリカのエック・ダイナモ・アンド・エレクトリック社が開発したものです。
日本における国産第1号機は、1894年(明治27年)外国技術を導入してつくられ、スイッチを入れると扇風機が回り同時に白熱灯が灯るという、貴重な電気を有効活用するめずらしいものでした。純国産品としては、1918年(大正7年)三菱電機が初めて材料調達から製造までを手がけ、世間の注目を浴びました。その初号機は、鋳物の鉄製で重量感があり4枚羽根でした。その後、風量が多く音の静かな3枚羽根「エトラ扇」、設計CADの導入によりさらに高性能となった「エクストラ扇」と、羽根の形状が変化。素材も鋳鉄から軽いプラスチック製に移行し、カラフルな色やデザインを楽しめるようになりました。